「飲食店から出る使用済みの油で、飛行機が飛ぶ」
そう聞いて、信じられますか?
私が神戸でこの仕事を始めて、もう何度同じ質問をされたか分かりません。先日も、回収にお伺いした三宮の飲食店の店長さんに、目を丸くされました。「油でそんなことできるんやね。石鹸になるとかは聞いたことあるけど。」と。
ゴールデンウィークが明けた今週、私たちサフトモ プロジェクトの回収量は通常週の約1.4倍になりました。連休中、飲食店さんが忙しく揚げ物を仕込まれた分、フライヤーの油もしっかり交換時期を迎えるからです。マザームーンカフェさん13店舗、鬼平コロッケさんをはじめ、神戸の飲食店さんから回収させていただいた廃食油は、国内大手石油会社さん経由でSAF(サフ=植物油などからつくる飛行機の燃料)の原料になります。
「捨てるしかなかった油」が、ジェット燃料に。
これは比喩ではなく、化学的に実際に起きていることです。
1リットルの使用済み食用油から、約0.9リットルのSAF原料が取れる、というのが現在の技術水準。私たちが目指す月間10トンの回収が実現すれば、年間120トン規模で航空燃料の原料を送り出せる計算になります。
ただ、現場で痛感するのは、「数字の話より先に、まずは引き取り続けること」の重要性です。
飲食店さんにとって廃油処理は、地味で、しかし毎週確実にやってくる業務。私たちサフトモ プロジェクトは、神戸ではリサイクルを行う地元企業のマツザワさんを中心に「決まった曜日に、決まったスタッフが、確実に来る」回収を続けています。当たり前のことを当たり前に続けることが、結局いちばん環境に貢献するのだと思っています。
「油の処分、どうしようか」と思われた飲食店オーナーの方、ぜひ一度お声がけください。一緒に、神戸の廃油から空を飛ぶ仕組みを育てていきたいです。
お店の廃食油、一緒に循環させませんか。


